マガデミー賞2023の受賞キャラ発表、「薫る花は凛と咲く」紬凛太郎らから喜びの声
マンガのキャラクターを讃えるアワード・マガデミー賞2023の各部門受賞キャラクターが発表された。
「主演男優賞」は「薫る花は凛と咲く」の紬凛太郎、「主演女優賞」は「海が走るエンドロール」の茅野うみ子。評価ポイントとして、紬については「周囲の人との関わりから臆病だった自身の殻を破って変化を続ける姿勢や、友人や恋人のために真っ直ぐに行動する純粋さ」、うみ子については「年齢を言い訳にせず新しいことを始めるチャレンジ精神やエネルギー」が挙げられた。
「助演男優賞」は「葬送のフリーレン」のヒンメル、「助演女優賞」は「アオアシ」の一条花。また「審査員特別賞」で「気になってる人が男じゃなかった」の古賀みつきと大沢あやがペアでの受賞を果たす。「作品賞」には「スキップとローファー」が選ばれた。各部門受賞キャラクターからは喜びのコメントも届いている。
ブックライブが主催するマガデミー賞は、毎日の勇気や感動、そして豊かさを与えてくれるキャラクターたちを讃えることを目的に、2021年に設立されたアワード。一般のマンガファンによる推薦でノミネートキャラクターと作品を選定し、書店員と特別審査員のハナコによって審査が行われた。
主演男優賞:「薫る花は凛と咲く」紬凛太郎
紬凛太郎コメント
皆さま初めまして。
千鳥高校2年の紬凛太郎といいます。
こんな光栄な賞をいただけるなんて想像もしていませんでしたが、
和栗さんや仲間のみんなに出会えたおかげだと思っています。
本当にありがとうございました。
評価ポイント
紬凛太郎さんは、周囲の人との関わりから臆病だった自身の殻を破って変化を続ける姿勢や、友人や恋人のために真っ直ぐに行動する純粋さに、共感や応援の声が集まりました。
主演女優賞:「海が走るエンドロール」茅野うみ子
茅野うみ子コメント
茅野うみ子です。
主演女優賞、まさか自分が出る側で賞をいただく事になるとは……ありがとうございます。
これからもより良いものを撮って、作っていきたいです。
応援の程よろしくお願いします。
評価ポイント
茅野うみ子さんは、気づかないうちに蓋をしていた創作活動への情熱に触れて、穏やかな日常から抜け出し、年齢を言い訳にせず新しいことを始めるチャレンジ精神やエネルギーに、背中を押された、勇気をもらったという声が上がりました。
助演男優賞:「葬送のフリーレン」ヒンメル
ヒンメルコメント
受賞ありがとう。対価はフリーレンが受けとるさ。千年は保つくらい丈夫な賞を作ってくれ。
評価ポイント
ヒンメルさんは、フリーレンさんの回想シーンでの登場が中心で出演回数が少ないものの、エピソードを重ねる中でその個性が徐々に明らかになり、主人公であるフリーレンさんに大きな影響を与える人物として作品全体を形作る唯一無二な存在であることから、助演男優賞に相応しいと賞が贈られました。
助演女優賞:「アオアシ」一条花
一条花コメント
ピッチで戦ってるみんなじゃなくて、応援しかできない私が受賞できたことに驚きです!
ありがたく頂戴いたします!
評価ポイント
一条花さんは、サッカークラブのユースチームに所属する主人公の青井葦人さんの「世界で最初のファン」と自称する通り、葦人さんへの懸命なサポートや背中を押す言葉の数々に加え、彼女自身も目標を持って努力する姿に賞賛が集まり、助演女優賞が贈られました。
審査員特別賞:「気になってる人が男じゃなかった」古賀みつき・大沢あや
古賀みつきコメント
え?! この特別賞って2人一緒にもらっていいんですか?
す、すいません、私なんか……というか大沢さんがいなかったら私はこんなモノ……
大沢あやコメント
あーもう!!////
古賀さん、黙ってもらっとけ!! ありがとうございます!!
評価ポイント
審査員特別賞では、審査員の意見も分かれ白熱した議論が起こりました。女子高校生2名が主演の「気になってる人が男じゃなかった」からは、古賀みつきさん・大沢あやさんをそれぞれ推薦する声も上がり、最終的には「2人の関係性を讃えたい」という審査員一同の想いから、異例のペア受賞となりました。
作品賞:「スキップとローファー」
高松美咲受賞コメント
このたびは作品賞に選んでいただいてありがとうございます。
1月に、能登半島で大震災が起きました。作中出てくる美津未の故郷として登場した風景のほとんどが失われました。
被災された方々の穏やかな時間を取り戻すまでには、本当に長い時間を要します。
これからも「スキップとローファー」を娯楽として気楽に楽しんでいただきたいことに変わりはありませんが、時々、被災地の事を気にかけていただけると嬉しいです。
そして、面倒が理由で連絡を先延ばしにしていた親しい人に会いに行って、一緒においしいご飯を食べてください。
評価ポイント
作品賞は、最大巻数10巻を上限に、2023年に単行本が発売された、もしくは発売予定のマンガ作品を対象としたノミネート作品から審査員が選出しました。連載開始から日が浅く、今後の盛り上がりに期待する作品にフォーカスする意見も上がった一方で、アニメ化を果たし、9巻が発売された「スキップとローファー」は2023年により多くの読者に届いた1年となったことから、作品賞が贈られました。